第20回

スクールで教えていること「仕事としてパフォーマンスをするには」

[18-04-05]

僕は、大道芸人として独学でここまできました。

その当時は、バルーンだけ、パントマイムだけ、ジャグリングだけのスクールはあるけど、全部をまとめて学べるスクールというのはなかったんです。

そこで、あの時こういうものがあれば良かったのになという思いから、自分でスクールを作ることにしました。

今回は、そのスクールについて、どんなことを教えているのかなどのお話をしたいと思います。

 

例えば、パントマイムはとても奥が深い。

ただ、表現とはなんぞやみたいなことを突き詰めた完全なパントマイムの世界になればなるほどお客さんに受けるかといえば、そうではないと僕は思っています。

仕事として、営業としてのパントマイムにはそれに合った表現ややり方があって。

だからスクールでは、”表現とはなんぞや”ということではなくて、”仕事で使える技はどんなものか”などを教えるんです。

その道でずっと来ている方からすれば、ズルいやり方だと思われるかもしれないですけど。

 

ディアボロなら、細かくて難しい技もいいけど、それより一般のお客様にものすごくわかりやすくていろんな場面で使える技を教えていくようにしています。

もちろん、ちょっと詳しい人からみれば下手だと思われてしまうようなのはダメですけど。

オリジナリティと大衆受けのバランス」がとても大事だと思います。

 

また、どうすればテレビに出られるのか、テレビに出ることでどのように仕事が来て、その依頼先がどう集客につながるのか、そういうこともスクールでは教えます。

たぶん、他の団体さんではこんなこと教えないし言わないんじゃないかな。

 

ここまで、仕事として使うために教えていることばかりお話してきましたが、もちろん生徒さんがやってみたいと言ったことについても教えています。

例えば、ストリートパフォーマンス。

スクールとして路上でのパフォーマンスをおすすめするということはできないけど、生徒さんがやってみたいと言えば、人の集め方などを教えることはあります。

許可をちゃんと取って、機会を与えてあげることは良いことかなと。

ストリートは勉強になることがいっぱいです。

 

ただ、ストリートを基盤に考えてしまうのは良くないと思います。

「これはストリートでは受けないから」と技を省いていっちゃう。

これには気を付けないと、オリジナリティがどんどんなくなっていって、いわゆるみんな同じのパフォーマンスになってしまいますからね。

 

好きなこと、好きなパフォーマンスだけをやっていれば良いかというとそうではなくて、やっぱり仕事として活動するには、自分らしさも入れつつお客さんに1番楽しんでもらえるにはということを大切に考えていかなければいけません。

これがなかなか難しい。パフォーマーはみんな日々試行錯誤しながら活動しているんです。

 

<次回予告>

次回も、今回の続きでスクールのことについてお話していきたいと思います。

のぞみ

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