第5回

ロボットに心が芽生えた瞬間「舞台出演の話」

[09-06-08]

今回ははじめての舞台出演のときのことをお話しします。
それは、2008年3月のことでした。

タイトルは「さらば、わが愛 覇王別姫(はおうべっき)」というもので、香港・中国の合作映画を舞台化するにあたり、巨匠蜷川幸雄さんを演出に向えた作品です。

東山紀之さん、木村佳乃さん、遠藤憲一さん、沢竜二さん、西岡德馬さんらキャストも豪華で、非常に注目度の高い舞台でした。

きっかけは蜷川さんの知り合いの方からのお誘いでした。

「自分自身の成長にも繋がる、いいチャンスかも」

と思い、二つ返事で了承しました。

・はじめての経験だらけ
・ほぼ毎日の厳しい練習

でもそんな中で、役者としての心構えや、ステージに立つということはどういうことなのかを、共演者の皆さん、スタッフの皆さん、そして蜷川幸雄さんから学ばせていただきました。

3月から4月にかけて、約1ヵ月の公演は無事に終了しました。いろんなことを吸収できた、非常にいい経験になりました。

ただ、同時に僕の頭の中には、もう次何をやるかが見えていました。

「自分のロボット・パフォーマンスを舞台でできないか?」

挑戦は、はじまりました。

6月には自身のブログなどホームページ上で

「一緒に舞台をやりませんか?」

最終的には40人あまりもの仲間が集まりました。

中には舞台経験者や作曲家の方、衣装製作関係者の方もいて、非常に心強かったです。

でも、そんな気持ちもつかの間、

・ストーリーも決まっていない
・配役も決まっていない
・場所も決まっていない
・練習する場所も無い
・お金も無い

1どころか0からのスタートだったのです。

でも、すこしずつ、すこしずつ…自分たちで決めていって、ついに舞台を作る演劇集団

「ROBOT COMPANY」を発足させました。

11月に無事舞台本番を迎えることが出来ました。見に来てくださった方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

千秋楽では、思わず涙がこぼれました。

ロボットの中に少し 心が 芽生えた瞬間でもありました。

でも、同時に多くの反省点が残りました。

今回の事の反省を踏まえて今後どおしていこうか?などを考えています。

この一年、プロの舞台に触れて、そして自分で0から舞台を作り上げるのを通して、

「舞台」というたくさんの人が協力してできあがるステージ

の凄い力を実感しました。

【次回予告】

次回は、日本一周をはじめたきっかけです。

コラムの中の時間も追いついてきましたね笑

では、次回お楽しみに!

のぞみ

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