第9回 | 日本とヨーローッパの違い「フランスでのショー経験」 |
[15-03-16] |
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前回からの続きで実際にフランスでショーをした時の話です。
渡航前の回でも書いたように、語学は全くと行って良いほど出来ませんでした。
それでも、ショーを出来る場所を求めて、
- 簡単な挨拶
- ボディーランゲージ
をなんとか駆使して、親切そうな人(笑)を狙い撃ちで色々な情報を集めました。
よく日本人は世界で一番親切、というのは言われていてそれはそのとおりだとは思ったのですが。
ファーストコンタクトの際の、いわゆる「警戒心」という意味ではフランスの人は本当にフレンドリーで親切でした。
そうやって集めた情報を元に、ショーが出来る場所が幾つかわかってきて、実際に何度かショーをしてみました。
はじめからうまくはいかないだろうな?との予想に反して、意外にもストリートでの人集めにはあまり苦労しませんでした(笑)
日本では人を集めるのが、最大の難関なのに対して、フランスでは全くの逆だな?というのが印象です。
こういったストリートパフォーマーの文化が根づいており、ごく自然に待ちゆく人々がストリートパフォーマンスを当然のように見てくれます。
実際にショーを何度かしてみて、日本人とのショーの見方の違いに更に驚くことがありました。
フランスでは子供のころから「考える力」というのに凄く力を入れている国です。
印象的なエピソードとして、算数の問題について。
日本では「1+1=」という問題に答えるのが一般的です。
それに対して、フランスでは「問題も子どもたちで考える」という教育がされていると聞きました。
そういったところからも、ショーの深い部分までしっかりと感じ取ろう!という気持ちが強いように思いました。
これは、自分にとって非常にプラスに働きました。
ボクのショーを知っている人はよくわかると思うのですが、ストーリー性があって、見る人の「心の中」に訴えるようなショーを常に模索して創作を重ねてきました。
それがズバリマッチしたのかな?と思いました。
日本だと、伝わらないのを危惧してパフォーマンスの前に、「これはどういったパフォーマンスなのか?」を説明してからやっていくというスタイルを取ることが多々あったのですが。
逆にフランスで同じようにやると、「いや、そのパフォーマンスの意味は、僕たちに考えさせてくれよ!」という反応で、それがすごく面白く新鮮でした。
【次回予告】
次回は具体的に日本とフランスでどのようにショーのスタイルを変えてマッチしてきたのか?や、現地のパフォーマンスを見た時の感想などを書きたいと思います。
のぞみ
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